だからこそ、私たちは責任ある栽培方法を採用しています

田中ファームでは、お客様の安全が最優先です。私たちはすべての活動において、アメリカ合衆国環境保護庁(U.S. EPA)の安全基準を常に遵守しています。

私たちは可能な限り、有機栽培農法を用いるようにしています。これには、輪作(同じ畑で異なる種類の作物を周期的に栽培する農法)、共生農法(違う種類の作物を同じ場所で共生させる農法)、堆肥や有機肥料の使用などが含まれます。

また、ほとんどの有機認証農場で使用が認められている、OMRI(有機材料レビュー協会)承認の農薬も活用しています。

しかし、害虫の大量発生や自然災害によって作物が収穫が難しい状況下では、有機栽培以外の農法を行う場合もあります。そういった状況では、環境および健康への毒性が比較的低い、低濃度の化学農薬(承認されたもの)を使用することがあります。

これらの農薬を含め、すべての農薬の使用は米国環境保護庁(EPA)によって厳しく規制されており、私たちは常にその使用基準と推奨事項を遵守しています。このようにして、私たちはお客様、従業員、そして環境のすべてを守る努力を続けています。

輪作(りんさく)とは、同じ畑内で、収穫を終えるごとに異なる種類の作物を育てる農法のことです。私たちはこの方法を通じて、土壌の健全さを保つようにしています。

作物ごとに必要とする栄養素が異なるため、同じ作物を連続して育てると土壌の栄養が偏ってしまいます。そこで私たちは、土壌の栄養を枯渇させないよう、計画的に作物をローテーションしています。この方法は、土壌の侵食を防ぎ、土壌の肥沃度を高め、収穫量の向上にもつながります。

同じ作物を同じ場所で何年も続けて栽培することは「単作(たんさく)」、英語で「モノクロッピング」と呼ばれます。一方で、輪作(りんさく)を行うことで、ある栄養素を大量に消費する作物の後に、その栄養を土壌に戻す、または別の栄養素を利用する作物を育てることができます。

また輪作は、同じ作物を連続して植えることで発生しやすい病原体や害虫の増加を防ぐ効果もあります。さらに、異なる根の構造を持つ作物を育てることで、土壌中のバイオマス(有機物)が増え、土壌の構造や肥沃度の改善にもつながります。

しかし、私たちが同じ場所で何度も繰り返し育てている唯一の作物があります…。それは、「いちご」です!実は、私たちは土を使わず、「水耕栽培」という方法でいちごを育てています。つまり「水で育てる(=土を使わない)」栽培方法なのです。

私たちのいちごは地面ではなく、栽培バッグや雨どい、PVCパイプ(塩ビパイプ)の中に入れた、ココナッツの殻を細かく砕いた「ココピート(ココヤシ繊維)」に植えられています。ココナッツの殻自体には栄養分は含まれていませんが、いちごの根を育てるための理想的な培地(ばいち)となります。いちごが必要とする栄養はすべて、点滴灌漑(てんてきかんがい)システムと太陽の力で補っています!

共生農法とは、異なる種類の作物を近くに植えて、お互いに良い影響を与え合う方法のことです。これにはいくつかの理由があります。害虫の防除、受粉の促進、そして作物の収量向上です。田中ファームでは、特にタマネギがよく共生植物として植えられています。タマネギは天然の害虫よけ効果があり、ニンジンやイチゴのそばに植えることがよくあります。

野菜への水やりは、天候により異なりますが、通常2~3日に1回行っています。
田中ファームでは、農業用に認可された再生水を使用しています。

さらに、地中に埋設した点滴灌漑システムと、マルチシートなどのプラスチックを使ったプラスティカルチャー(雑草を抑え、水分を保持する技術)を組み合わせることで、従来の農場に比べて、水の使用量を最大95%も削減しています。これらの方法により、特に干ばつ時など水資源が限られた状況でも、水を効率的かつ責任を持って使用することが可能となっています。